Facebookページの投稿のリーチを高めるには

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Facebookのニュースフィード表示アルゴリズムは頻繁に変更されることで有名だが、2014年に入ってからも早速大きな変更が行われた。2014年1月に発表された変更では、個人ユーザーの投稿とFacebookページにおける投稿に別のアルゴリズムが採用されることになった。Facebookページでの投稿は、ページに「いいね!」を押してくれたファンのニュースフィードに記事が表示される仕組みだが、Facebookの公式発表ではニュースフィードへの平均リーチ率は16%とされている。Facebookページを運営する企業とすれば、できるだけリーチ率を上げようと工夫することになる。リーチ率に大きく影響するのは、ファンとの親密度や情報の新鮮さなどを数値化したエッジランクである。
 親密度では、投稿した記事に「いいね!」を押したり、コメントを返したり、シェアしたり何らかのアクションを起こす割合が重視される。Facebookアプリやプレゼントキャンペーンで大量の「いいね!」を短期間に集められたとしても、その後の投稿に対して反応が少ないと、ファンとの間の親密度が低いと判断されリーチ率は下がってしまう。一度集めたファンの数が急に減ることはないが、投稿を読んでもらえないならファンである意味がない。そこで、Facebookのアルゴリズムがどんな投稿を好むかという情報については敏感にならざるを得ない。

 今回の変更によると、Facebookページの投稿では、テキストのみの投稿よりもリンクシェア機能を使ってリンク先のページの概要を表示させた投稿を優先してニュースフィードに表示するようになった。記事の中にURLを記載すると、自動的にリンク先の概要とサムネイルが表示される。必ずしも意図した画像や文章が表示されるわけではないが、投稿の際にその画像を削除してしまうと、ニュースフィードでのランクが下がってしまうようだ。
 リンクシェアの投稿が優遇されるなら、自社サイトやブログの更新のたびにURLを投稿すればいいと思うかもしれない。だが、同一サイトのリンクを頻繁に投稿するとリーチ率が下がると言われている。他社サイトのリンクをシェアするのはアクセスを逃がすようで乗り気しないが、そこまでして紹介するサイトのリンクはファンにとって有益な情報に違いないという判断なのだろうか。

 記事のリーチ率を高めるテクニックとしては、投稿の際に複数の写真を添付するとよい、など有効と思われるものもいくつか知られている。しかし、アルゴリズムの微調整は日常的に行われているので、どこまで通用するかは疑問であり、公式発表で触れられていないテクニックに過度に期待することは避けたい。
 Facebookのリーチとは、投稿がニュースフィードに表示される「オーガニックリーチ」のほかに、シェアなどで拡散される「クチコミリーチ」や広告による「有料リーチ」を合計したものである。結局は、記事に「いいね!」やシェアをしてもらうように発信するコンテンツの質を高めることがリーチ率向上の王道であることは間違いない。